児童向け英会話講師の楽しさややりがいについて語りました。

大人向けとはまるで違う児童向けの英会話講師

英会話のスキルを生かす働き方として英会話教室で講師になる方法があり、大人向けの英会話講師には高い人気があります。
ビジネスや観光旅行などで英語を使えるようになりたいというニーズが高く、就職先の候補もたくさんあるので能力さえあれば比較的採用してもらうのは容易です。

 

一方、近年になって小さいうちから英会話を学ばせて将来的にグローバル社会で活躍できるような子に育てたいというニーズも高まってきました。
その影響で増えてきているのが児童向けの英会話教室で、その講師の募集もだんだんと増えてきています。

 

ただ、まだ英会話専門の教室は数が多くないので求人も大人向けのものに比べると少なく、英語力と教育力が十分にある人でないとなかなか仕事にすることができないのが現状です。
しかし、大人向けの英会話講師として働くのとは求められるスキルも仕事の仕方もまるで違うので、英語力を生かして働きたい人は仕事の候補に挙げてみる価値はあります。

 

大人向けの英会話講師として働く場合にはテキストに従って文法や語法などの説明をしつつ、実際に英会話で用いられる表現を口に出して練習させるのが最も基礎的なものです。
その次の段階としてテーマを設定して自由な英会話をするという授業の方法が多いでしょう。
また、マンツーマン形式の英会話教室の場合には自由気ままに英語で会話をするだけということもあります。

 

しかし、児童向けの英会話教室では講師の位置付けがかなり異なるのです。
小さな子供はまだ英語とはどういうものかなどといったこともよくわからないまま、親に促されて教室に来ている場合がほとんどです。
基本的にはビジネスで使いたい、観光旅行で困らないようにしたいなどといった目的があるわけではなく、親の意向に従って全般的な英会話力を開発するために通っています。
そのため、いかにして子供に動機付けをして楽しみながら英会話をできるようにさせるかが大命題になるのです。
テキストを使って勉強させるというのはだいぶ大きくなった児童の場合には可能ですが、実際には児童向けの英会話教室で大人が使うようなテキストを使用していることはほとんどありません。
たくさんの教材を用意してエンターテイメントという印象を持ってもらえるように授業を行います。
そして、インタラクティブな形になるように気を払って自然な会話を促していくのが児童向けの英会話講師の役割なのです。

 

例えば、子供に単語の意味を理解させるのは辞書を引かせてもあまり効果はありません。
車なら車の絵を用意してcarと併記し、これがcarというものだという説明をしていくことになります。
「How are you doing?」という表現の意味を説明するのではなく、講師二人で劇をして、ふと出会ったときに言うセリフだということを演じて見せることで理解を促すといった方法を使います。
そして、文字情報よりも音情報を重視し、文字を読むという意識ではなく、こういうときにはこんな音の言葉を発すれば良いという理解をさせるのが児童指導をする上で重要です。

 

このような意識を持っていないと口をついて表現が出てくるようには成長させられないのです。
そのため、単語や熟語、慣用表現を暗記させるような指導をすることもなく、着実に授業を通してある表現を使うシチュエーションを理解してもらうということを繰り返していきます。

 

このような基礎的な英会話の授業を一通り受けると児童も自由に英語を話せるようになっていきます。
この段階になってもまだ音を重視した授業をするのが児童教育の特色です。
音声やビデオの教材を使って、講師の劇では演じるのが難しいような状況でどんな言葉を発するのかを理解していってもらいます。
なんとか話せるようになったという状況から、様々なシチュエーションで適切な言葉を選んで話せるようになるためのステップアップになるのがこのトレーニングです。
あくまで音を入り口にすることで直感的に話せるようになることを重視し、英語で話すという意識を持たせずに自然な言葉として出てくるようにするのが目的の指導方法となっています。
換言すれば、児童向けの英会話教室での指導方法は基本的に左脳ではなく右脳に訴えかけるものになっています。
理性的にこの言葉を使うべきだと考えて話すのではなく、かけられた言葉や周囲の状況から条件反射的に表現が出てくるように教育することが重視されているのです。
そして、それを楽しいものに仕上げるために劇を取り入れ、ためらうことなく英語の表現を真似できるような環境を作り上げることで児童の英会話力が伸びていきます。

 

このように大人向けの英会話教室とは全く異なる様子で授業が進められていくということは講師になるときには理解しておくと良い点です。
教科書ベースで講義をするのが好きな人にとっては文字情報がない状況で指導をするのは大変に感じられるでしょう。
しかし、このやり方は大人になった講師にとってもかなり重要なトレーニングになります。
文字から離れて話せるようになると流暢にコミュニケーションを取れるようになるのが一般的です。
児童の指導をしながら自分も成長していくのを実感できるのが大きなやりがいになるでしょう。

 

また、慣れてくると子供たちがいい加減な英語で話しているのも微笑ましく感じるようになり、ジョークを言いながら楽しく授業を行えるようになっていきます。
必死な思いで勉強しようと英会話教室に通う大人たちに囲まれているのとはまるで違う雰囲気があって仕事が楽しくなるのも魅力です。
コミュニケーションを楽しみながら英会話講師として働きたいと考えている人にとってはうってつけと言えます。

 

さらに、児童向けの英会話講師では必ずしもTOEICなどの語学試験の成績が採用試験で重視されるわけではありません。
児童の視点で円滑なコミュニケーションを取れる人柄を持っていることが大切だと考えられている場合が多いのです。
まだ講師として働けるほどの実力はないという人でも児童向けの英会話教室では活躍できる可能性があります。
英会話を心から楽しいと思っている人は児童向けの英会話教室で働くことも検討してみましょう。

 

児童向け英会話教室で働くなら、取っておくべきおすすめの資格があります。
それは、小学校英語指導者資格。
J-SHINEと言う団体による認定資格ですが、児童への英語を指導する者としての知識を備えた証明となるため、就職の時に大いにアピールになります。
資格取得のための勉強方法は様々ですが、比較的安価なのが通信講座でしょう。
たくさんあるので、「小学校英語指導者資格 通信講座」などで検索してみて下さいね。